【イベントレポート】ONthe Story〜会社員から書家そしてNYに チャンスを掴む「人脈」と「行動力」

2020年7月18日、ONtheUMEDAで開催された『On the Story〜会社員から書家そしてNYに チャンスを掴む「人脈」と「行動力」』を開催いたしました。

ONthe Storyは、様々な業界で活躍されている人に、これまでどんなキャリアを歩んできたのか、現在どんなことに取り組んでいるのか話してもらい、自身のこれからを考えるきっかけを提供するイベントです。

今回の語り手は、日本を代表する書道家アーティストの井上理白さん。

日本教育書道連盟 書道教授八段、無監査作家・審査会員、井上理白書道会主宰、サンフランシスコ商工会議所会員など、数々の肩書きをお持ちの方です。

サンフランシスコやニューヨークでも書道ライブパフォーマンスを披露するなど、活動範囲は日本にとどまりません。

そんな井上理白さんのこれまでのストーリーから、筆者が感じたことや学びをレポートします。

きっかけは新聞!?書道家アーティスト・井上理白誕生まで

井上理白さんは、岡山県笠岡市の北木島出身。北木島は、電車やバスなどの公共交通機関はなく、新聞の朝刊は毎日お昼頃に船で届けられるのだとか。(ちなみに北木島は、お笑い芸人千鳥・大悟の故郷だそうです。)

船に乗って届けられる新聞。それこそが書道家アーティスト井上理白誕生のきっかけでした。

彼女は幼いころ、新聞に書かれた文字を見て「新聞の文字ってなんて綺麗!」と思ったそうです。

それからは綺麗な文字を書くことに没頭する日々。遊び盛りの幼少期でありながら、友達と遊ぶよりも書き遊びが至極の時間だったと語っておられました。

その後は書道教室に入塾し、本格的に書道を学ぶことになります。

書道教室に入ってからも、文字の美しさを追求することは変わらず、毎日6時間以上教わっていたのだとか。

幼少期の頃に、新聞の文字に魅了されるというただならぬ感性に驚いたのはもちろんですが、なによりも感心したのは、1つのことにまっすぐ向き合う姿勢。

友達と遊ぶよりも書き遊びに没頭したり、毎日6時間以上書道教室に通い詰めたり…好奇心旺盛な幼少期になかなかできるものではないはずです。

1つのことにまっすぐ向き合う姿勢が幼少期から備わっていたのだと、このエピソードから感じられました。

自分の望むことを願って諦めない!信念を貫くこと

中高を経て大学に入学した理白さんは、周りの友達に書道段位を持つ人が多かったそう。

周りに触発された理白さんは、段位よりもさらに上の階級に当たる師範代の取得を目指し、大学の2年間を梅田にある書道師範代養成所に費やしたそうです。

大学卒業後は、大手損保保険会社に就職。時はバブル全盛期でお給料も高額だったそうですが、大好きな書道を仕事にしたい思いがあり、わずか2年で退職されました。

その後、書道教室『井上理白書道教室』を立ち上げ、晴れて書道家の道に。

書道教室では、NLPという心理的サポートを応用した教え方で、たちまち大評判になったそうです。

お話の中で、理白さんは、「自分が望むことを願って諦めない、信念を貫くことが大事」だとおっしゃっていました。

大学時代の2年を書道師範代取得に費やし師範代を取得できたのも、会社員を辞め書道教室を開いたのも、全て自分の望みを願って諦めなかったからこそ実現できたもの。

私たちの多くは、自分の実現したい夢と現実とのギャップに絶望し、夢を諦めてしまいがちです。

「あんなことをしたい、でも自分には実力もないから無理だろう…」と、できない理由をつけて、諦めることを正当化してはいないでしょうか。

しかし、理白さんは、どんな逆境においても自分の夢を諦めずにまっすぐ自分のやりたいことと全力で向きあいました。

その結果が、現在のような輝かしい実績に繋がっているのです。

「諦めなければ夢は必ず実現する」とはよく言われる言葉ですが、理白さんはまさにその言葉を自身の実体験から教えてくれました。

井上理白さんから海外で活動を考えている方にアドバイス

書道家アーティストとして世界を股にかけて活躍する井上理白さん。彼女は、自分のやりたいことにまっすぐ向き合い、望むことを願って諦めない、そんな姿勢を貫いてきた人だと感じました。

ここで全てのエピソードをお伝えできないのが心苦しいですが、最後に井上理白さんから、これから海外での活動を考えている方や、海外へ踏み出す勇気が出ない人に向けたアドバイスをお伝えします。

まずは、自分の夢・ビジョンを言葉にすることです。

海外で何をしたいのか、どんな風に生きたいのか、心の中の思いを言葉に出してみてください。

言葉にすることで、自分の耳から改めて脳にインプットされ、よりその思いは強くなるはずです。また、その言葉を聞いた周囲の人がサポートしてくれる可能性もあります。

実際に井上理白さんは、個展を出すために会場を探していたところ、周囲の助言を受けてNYに出展することを決めました。それが現在海外で活躍するきっかけになったと言います。

次に、夢・ビジョンを成し遂げるためには具体的にどうすればいいのかを考えること。

それを成し遂げるためにはどれくらいの時間が必要か?どれくらいお金が必要か?毎日どんなスケジュールを組めばいいか?など、細かく具体的に考えます。

ゴールまでの道のりを具体的に理解しておけば、実現できる可能性がより高まるのです。

まとめ

今回のONthe Storyは、リアルとzoomのハイブリッド開催。新しいイベントの形でしたが、会場は終始和やかな雰囲気で幕を閉じました。

最後の井上理白さんへの質問コーナーでは、zoom参加の方々からも多数の質問が寄せられ、場所は離れていてもイベントの一体感は損なわれませんでした。

井上理白さんは、これからも自分の書道を世界に示すという一心で、世界中を回って活動されるとのこと。

そんな彼女から今後も目が離せません。

文責:吉積 諒馬(ライター/ONtheスタッフ)


もう一つのONthe Story

※ここでは、ちょっとしたONthe Storyの裏話をお話しします。

7月18日(土)に開催した、
ONtheStory会社員から書家そしてNYに チャンスを掴む「人脈」と「行動力」 は、
ONthe初のリアルとZOOMでの同時開催でした😃

会場、ZOOMでも多くの方にご参加していただき誠にありがとうございました‼️

今回登壇していただいたのは書道家・アーティストの井上理白さんです。

会場は夏ということもあり、浴衣を着ている方が数名おり、ONtheではあまり見ない景色に場が華やか見えました。✨

この企画は新型コロナウイルスが流行する前に企画しており、
その時はまだZOOMの名前を聞いたことがありませんでした。

コロナウイルスが流行り出した時は1ヶ月ほどすれば落ち着くだろう、
そんな考えを持っていましたが、すごく痛い目をみました😅

今回のイベントも開催できるか、できないのか、井上理白さんとも沢山話し合いましたが、
結果、このような形で開催できてよかったです!👍

実はタイトルも途中で変更したのを気付いていましたか❓

初めは
「ONthe Story ~自らの経験を生かし海外を目指している方に伝えたいこと~」だったのですがキャッチーさが足りないとのことで4日悩み、

今回のタイトル
『ONthe Story会社員から書家そしてNYに チャンスを掴む「人脈」と「行動力」』

にたどり着きました。

キャッチーって難しいですよね笑😅 今も勉強中です‼️

今回のONthe Storyも好評でしたが次回も沢山の方が興味を持ってもらえるよう工夫していきます!ぜひ、お楽しみに❗️

文責:和田 卓也(ONtheスタッフ 企画担当)