DRIP-TRIP あかね
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15歳になって生き方を変えようと思った。今の私にとって大切なのは「好奇心」です。

ONtheに関わる人々、利用する会員様にスポットを当ててその人生に迫るインタビュー特集「穏坐な人々」。記念すべき第一回はONtheの名付け親であるDRIP-TRIPのあかねさん。お話を聞けば聞くほど底知れない好奇心の持ち主。その根源はどこにあるのだろうと迫ると見えてきた深い境遇。平凡に生きてきた僕にとっては、お話に出てくる「生きることの芸術」という言葉がとても心に沁みました。まさしくその言葉を体現されているあかねさんの歩んで来られた道程についてお話を聞きました。

インタビュアー / 中瀬 芳邦

DRIP-TRIP / あかね
両親の出身地である愛媛・道後温泉、石川・加賀・和倉温泉にも通ったのが温泉との最初の出会い。2019年~ 「DRIPTRIP・飲泉TRIPPER」として飲む温泉の魅力を伝えるためにイベントを中心に活動中。温泉ソムリエ・コーヒーインストラクター・全米ヨガアライアンスRYT200修了。​リストラティブヨガ(心と体のリラックス・リカバリーのためのヨガ)インストラクター。

いろんな世界を見てみたい、そう決心した10代の頃。

− それではまず学生時代を卒業して社会人になった辺りから、どのように歩んで来られたのかお話をお伺いできればと思います。

私はあまり一つの場所にずっと居てられなくて、わりと色んなところを転々としてきました。色んなことを知りたいと思って、例えばダンスが好きなのでもっと知りたいと思ってその当時に通っていたバレエ教室で先生のアシスタントとして私も一緒に教えることになったりとか。それが26歳くらいの時ですね。

− なるほど、ダンスは元々やられていたんですか?

そうですね、元々好きでやっていました。フラメンコとかフラダンスとか。だからバレエもすんなり出来て教える立場でもできたのかな思います。

− バレエ教室の先生の他にはどのような事をやられていたんですか?

他には百貨店の販売とかはいくつかやりました。洋服とか洋菓子とか、レストラン、惣菜の販売。

− たくさん経験されていますね。

それもいろんな所を見たいからですね、正社員にならないかって声を掛けられるとまた別の売り場へ行ってという感じで。一つの所に落ち着くのが嫌で、いっぱいもっと見たいので。アホじゃない?って言われるんですけど。

− いろんな所を見たいという想いがとくに強いですね。

そうですね、それで結婚式場で働いたかと思えば葬儀場で働いたりとかも。葬儀場はすごく面白かったですよ。

− いや本当に職の選び方が多彩ですね。僕だったら出来そうな事、パソコンが得意だからその枠の中で転職したりというのはありますけど、全く基準がない中でというのは凄いですね。

振り切ってますね。

DRIP-TRIP Akane Hirota

− その根源というのはどこにあるんでしょう。一つの場所に居たくなく色んな世界を見たいというのは。幼い頃からそういう活発な方だったとか。

えっと、実は幼い頃は難病に指定される病気になっていたんですね。それで転地療養でどこかに行かされたりとか。ほとんど寝たきりみたいな。

− え、、本当ですか、転地療養?

はい、夏の間は山奥へ行ったりとか。都会の空気が駄目なので。

− それはおいくつくらいまで?

中学生くらいまで。それまでは寝たり起きたり、一ケ月くらいはほとんど起きれなかったりとか。その生活は本当にする事がないし、人と接することなんてないですし、学校も行けたり行けなかったりなので。寝ていたりとか本を読むことくらいしかなく、物語に触れることが好きだったので、いろいろな事が知りたいと思って。それでかもしれないですね。

− それまでは子供らしく自由に外で遊び回るとかはできず?

合間に元気な時はあって、その時はアホなくらい遊ぶとか。でもまたすぐに駄目になって起きれなくなってとか。

− そうですか、それで高校生くらいになって徐々に良くなってとか?

そうですね、ちょっと良くなって。15歳くらいまでに死ぬか良くなるかどっちかって言われていたんですけど、良くなって。でもそれまでは15歳くらいで死ぬって思っていたんですね、ずっと。15歳になって死んでない、生きてると思ったら、じゃあこれから生き方を変えようと思ってめっちゃ弾けた子になりました(笑)

− (笑)高校時代は遊びまくりました?

はい。

− 勉強は?

勉強も学年トップでした。

− え!?

なんかね、それこそアホやったら言われるじゃないですか。遊んでるからアホやみたいな。それが嫌で、大人を黙らすのなら勉強ができて学校もちゃんと行ってから誰も何も言えなくして、その合間に遊んだりとかサッカー部のマネージャーもやったりとか。

− そこで変わったこととかありましたか?

サッカー部に入って体育会系なので今まで知らない世界というか接したことがなかった人たちだったので、違う世界って面白いなと思いました。そこの先生がいろんな役員とかやられている人だったので、長居陸上競技場でいろんな競技大会を手伝ったりとか積極的にいろんな機会に恵まれて楽しかったです。

− 高校時代からですね、今のようにいろんな世界を見たいとかいう考え方は。

あと高校時代には、少しだけですけどテレビとか雑誌に出たこともあります。

− どういうキッカケで?

女子高生ブームとかでアメ村で制服コンテンストがあって友達が応募して、付いて来てって言われて一緒に行って。それでそこから少しだけ注目されて、テレビのリポートみたいなのをやったりしました。

− 本当ですか!(笑)

女子高生が流行りのモノをリポートするとか、映画の試写会に行ったりとか。

− 本当に面白いですね、成績トップながらサッカー部のマネージャーとして体育会系の人と接しながら、先生が携わる競技大会のお手伝いをしつつテレビのリポートもされて。他、何かあります?

それで当時からダンスが好きだったので、そういうイベントがある時なんかは夜遊びに行って朝方4時から5時頃までいて、それから学校へ行くみたいな事もやっていました。

− もう吹っ切れたように、いつ寝てるの?っていう。

そうですね、学校で昼休みに寝るみたいな。

− いやエネルギーがすごいですね。その頃、漠然と将来どうなっているだろうみたいな思い描いた姿ってありました?

そこは予想どおりでした。たぶん一つの場所でしっかりとした大人にはならないだろうなと思っていたので。今はその通りになって色んな所をフラフラとして、合間に旅行へ行ったりして。

DRIP-TRIP Akane Hirota

− 旅行はどこへ行かれたりしました?

タイとかイギリス、フランスとか。フランスの美術・芸術とかが好きなので観に行きたいなと思ったりして。もう見るもの全てが自分が好きなモノばかりなので居るだけで楽しいし、考え方や哲学とかもしっかりしてるなと思ったり。フランスで有名な言葉で「アール ド ヴィーヴル」という言葉があるんですけど、「生きることの芸術」とかいう意味で生きることを自分で想像しながら作り上げていくみたいな、その考え方がすごくいいなと思います。

− なるほど、そこで人との出会いとかエピソードとかはありますか?

ロンドンへ行った時に向かっている飛行機の中で仲良くなった現地の女性がいて、その子とロンドンで逢いましょうとなって実際に待ち合わせしていたら、そこに私の日本の友達も来て「え?何してるの?」ってなって、実はその友達もロンドンの子と友達だったという。世界って狭いなってなりましたね。

− あかねさんの好奇心はもう日本を飛び出して世界まで行っていると。

温泉コーヒー、視点を変える事で世界は広がる。

− 現在は「DRIP TRIP」という温泉水でコーヒーを淹れる活動をされていると。活動をされてどれくらいですか?

はい、今年の2月くらいから試しで始めて、本格的に活動を始めたのは3月の終わり頃からです。

− 温泉でコーヒーを淹れようと思ったキッカケってどういう所からだったんですか?

それも最初は遊びで、今パートナーとして一緒に活動している西山さんと元々はお茶友達という感じで、他愛もないお話をしていてカフェとかいろんな所を転々としていたんですけど。それでもその内にこういう決められた場所ばかりで話していても面白くないから、どこかもっと遠くへ行って面白いことしようってなって。どこかへ行くなら美味しい食べ物や飲み物があるところがいいよねとなった時に、温泉だったら飲める温泉というのがあるらしいという事を知って、これは面白いと。それから有馬温泉へ行ったんですけど、有馬温泉はコーヒーにして飲むのには、炭酸入りなんで美味しくないとわかって、その次に和歌山の湯の峰温泉へ行ってそこの温泉水でコーヒーを淹れてみたら、これが美味しくって。

DRIP-TRIP 温泉コーヒー
ONthe UMEDAのオープニングイベントで行われた温泉コーヒーイベント

− そもそもの温泉水でコーヒーを淹れてみるという発想はどこからくるんでしょう。元々コーヒーが好きだったとか。

いえ、二人ともコーヒーはあまり好きではなくって。外でなにか飲みたいなってなった時に、お茶は飽きたしアウトドアコーヒーとかあるなってなって。とりあえず温泉水でコーヒーを淹れてみたら合うなってなったので、それじゃコーヒーと合わせて面白いことをしてみようかとなりました。

− なるほどコーヒーと何かというわけではなくて、飲める温泉で何かしたいという思いがあってということですね。

そうですね、熊野本宮大社から山ひとつ向こうにある湯の峰温泉へわざわざ行って、そこで淹れる時間とか過ごす時間自体がすごく特別な体験で。街中のカフェで過ごす時間とは違う感覚で、自然と一体化するみたいな。

− 湯の峰温泉で淹れたコーヒーが美味しくて、これはいけるなという感覚が掴めたんでしょうか?

私たちだけが美味しいって思うのかわからないので、温泉水を汲んで持って帰ってサンプルとして色んな人に振る舞ってみたんです。そこですごく好評だったので、これはいけるのかなと思ってそこから今のように仕事としてやってみようとなりました。

− コーヒーの豆自体はどう選ばれているのですか?

コーヒー豆は特別なモノは使っていなくて、あえてどこでも手に入れられるような豆を使用しています。いいコーヒー豆を使うとだから美味しいんだね、となりそうなのでそうではなく温泉水で飲むから美味しいんだねという風に感じてもらいたいと思っています。

− あくまで主役は温泉水ということですね。

そこが通常のドリップコーヒーとの違いなのかなと思います。

− 温泉水だと効能もそれぞれにありますしね。

そうですね、どれも胃とか腎臓にいいのは間違いなくて、生活習慣病や成人病の改善にも効果があると言われています。精神面では、リラックス効果も得られますし。

− 普段はコーヒー豆の方にだけこだわって水の方にはとくに気を遣わなかったのですが、水の方をさらに温泉水に替えるだけでそれだけの効果が得られるという。現在、提供されている温泉地はどちらでしたでしょうか?

今は和歌山の湯の峰温泉と龍神温泉 、そして奈良の洞川温泉ですね。洞川温泉が大阪から近くて天川村という所にあって一番行きやすい温泉ですね。

− そこは僕も行ったことがりあります。ウォーキングコースを歩いてその後に温泉に入るというような。

はい、ありますね。鍾乳洞とか天河神社は行かれましたか?

− いえ、そこは行っていないですね。

今パワースポットとしてすごく有名で人が沢山いらっしゃってます。

− 効能としては違いはあるのでしょうか?

マグネシウムとカルシウムと鉄分が多いです。何でかというと先ほど言った鍾乳洞から湧いてくるからなんです。温泉水が鍾乳洞を通るときにカルスト層って言うんですけど、そこの岩に触れながら200年ほど水が溜まっていてゆっくり地上に50年くらい掛けて上がってくるので、だいたい250年前くらいの水なんです。

− 凄い、それを飲んでるということなんですね。

そういう事ですね。凄いですよね。鍾乳洞って普通ヌルヌルしているイメージがあるじゃないですか。けれどここはそういう事が一切なくサラサラなんです。壁に苔も一切なくて、保健所の検査でも水の菌がゼロなんですね。殺菌効果が凄いんですね、マグネシウムが多いので。なので身体にはとてもいいんですね。

DRIP-TRIP 温泉コーヒー
自分でハンドドリップ体験もできる

− 今で半年ほど活動をされてきて、一旦振り返ってみてどうですか?

やり始めた時はこういう感じになるとは思っていなくて、楽しいから始まって、いろんな人に温泉コーヒーを知って欲しいと思ってやっていたんですけど、やっている内に他に何かをやりたいと思っている人と繋がって一緒に何かをやりたいという想いが強くなって。OBPアカデミアの崔さんとイベントをさせていただいたのもそうですし、最近ですと観光地で一緒にさせてもらえたりもして。

− どちらの観光地ですか?

世界遺産にも登録された和歌山の熊野古道の滝尻王子という所で、そこで地域おこし協力隊として活動をしている方と繋がって、一緒にこの場所を盛り上げましょうという事でやらせてもらいました。そういう緩いチームのような感じでいろんな所で活動をさせてもらえる機会が増えるといいなと思っています。自分達の中だけで閉じこもるのではなく、輪を広げて。

− それはもう本領発揮というところですね。一つの世界に閉じこもるのではなく、いろんな世界に輪を広げていくという。

はい、そうですね。あと和歌山の高野山から龍神温泉へ行くときに高野龍神スカイラインという道を通るんですけど、そこは日本で一番標高が高い道路と言われている所で紅葉も綺麗だったり雲の上を走るような所なんですけど、そこにタワーがあってその場所でも温泉コーヒーをさせてもらって。そこも龍神村という所の方と一緒にやりましょうという話になって。

− 温泉地とは活動の相性がいいですよね。

そして大阪とその土地を結ぶみたいな役割もできたらいいなとか、温泉地と温泉地を結べたらいいなとも思いますし。ネットワークとかそういう場を作るようなこともやっていけたらいいですし。野望ですけどね(笑)

− そういった形で温泉コーヒーを広めるという活動をされていて、他に何かされていますか?

温泉コーヒーは「DRIP TRIP」という名前で活動をしていて、それとは別に「HelloWorld」という名前でデザインの活動もしています。DRIP TRIPは言ってしまえばHelloWorldの中の一部なんですね。

− そうなんですね、HelloWorldというお名前で。

「新しい世界と出会う」というような意味でマルセル・プルーストの言葉なんですけど、「新しいものに出会うには新しい場所に行くのではなくて、新しい眼を持つこと」というような、視点を変える事で世界は広がるということを根本に置いて活動をしていきたいんです。温泉コーヒーもその考え方の一つで、温泉に浸かるだけじゃなくて飲むことも出来るということを知ることでより理解が深まったりとか。HelloWorldの方では温泉もそうですけど、他もやっていけたらなと思っています。

− HelloWorldとしてもパートナーの西山さんとお二人で?

そうですね、元々のHelloWorldのコンセプトとかは西山さんが考えておられて一人じゃ実現できない部分があるという事で、じゃあ一緒にという感じで。

− HelloWorldとしての活動としては具体的にどういうことを?

温泉コーヒーなんかでも実際の温泉地に行ってコーヒーを淹れるだけじゃなく、HelloWorldの視点を持ったら全体を考えるようになりますし、空間デザインのようなことをしたり、色んなイベントを企画したり、現地の人と他の人を繋いだりとか。

− 本当にいろいろ活動されてるんですね。

私個人で言えばヨガとかボディワークの講座をやっていたりします。

− ボディワークとはどういうものなんですか?

ボディワークという言葉は総称で、いろいろあるんですがロルフィングとかフェルデンクライスとか。外から来る動きではなくて自分の中の動きを大事にして快適さや動きやすさを取り戻すというような。

− それはいつ頃からやられているんですか?

ヨガの学校に入って勉強しているときにロルフィングに出会って、これはやりたい!と思って先生に付いて一緒に講座をやらせてもらったりとか。

− ダンスもやられたりとか、身体を動かすのが好きなんですね。

ONtheに込めた想い、好奇心の先を求めて。

− あかねさんと言えばこのONtheの名付け親ということで、ネーミングの公募に挑戦してみようと思われたキッカケなどございますか?

ネーミング自体は今まで挑戦したこともないですし、初めてのことだったんですけどイベントもやらせてもらっているOBPアカデミアさんが募集しているという事で、それだったら面白そうだし参加してみようという感じで。

− そして見事に大賞に選ばれたと。僕が聞いた話だと1000通くらいの応募があったという事ですが。

応募して途中からはすっかり忘れていて、思い出してもう落ちたんだろうな参加賞はいつ届くんだろうくらいに思っていた時にメールで受賞の連絡がきて驚きました。

− 「ONthe」という言葉は禅語が語源になっていると?

募集要項を読んでここの施設はどういう名前を求めているんだろうって思ったんですね。何度も読み返して自分なりに考えたのが、この場所はすごく多様な使い方ができそうと思って。多様で大阪・梅田というザワザワした土地柄の中だけど集中もできないといけないなと。ただ仕事をしたいだけならカフェとか行ってもいいだろうけど、ここにしかないモノって何だろうって考えたら集中とかリラックスとか、人と繋がったり居場所としてしっかり居れることだろうなと思った時に、そういう言葉が何かないかなと考えて漢詩とか漢語が好きなので「帰家穏坐」という言葉が降りてきて、改めて言葉を調べてみたら「これは意味がピッタリかもしれない」となって。わかりやすく解釈をすると「自分の家に帰ったかのように穏やかに過ごす」「穏やかな心の持ち様になる」「自分を取り戻す・自分自身で居る」というような意味なんですね。

− 素晴らしい言葉ですね。

はい、そして「穏坐」っていいかもとなって、英語にも同じ音で「on the」という言葉があって。しかも「on the」って後ろにいろんな言葉をくっ付けられますよね。それって一つに限定されていなくて、そこに来る人たちがその時間とか使い方とかその人なりの言葉が付け加えられて、これは英語にすべきだなと思って「ONthe」にしようと割とすんなりと決まりました。

− もうすでに「ONthe カフェ」や「ONthe Bar」などイベントが企画されていて、まさにあかねさんの思惑どおりに使われ出していると。

良かったです。そこもわりとポイントで、あんまり凝ったネーミングだと名前だけが大きく出て、他と結び付けにくいなと思ったんですね。「ONthe」くらいだと親しみやすかったり使いやすかったり、しかも人が聞いてすぐ理解ができて覚えやすいし、口にも出しやすいというような事があるかなと思いました。

− ONtheの後に続く言葉の方が主役になれるくらいのバランスがいいかなというような?

そうですね。それくらいの方が。

− 完璧なネーミングじゃないですか(笑)

嬉しいです(笑)それが由来です。

DRIP-TRIP Akane Hirota

− 今後、このONtheを利用される方、検討されている方にどういう風に使って欲しいという想いはございますか?

名前にも付けたとおりに家としてホームとして利用して欲しいと思います。

− この場所が今後こういう風になっていったらいいなという想いなど一言いただけますでしょうか?

ここってオープンまでもずっと色んな人の手が入っていますよね。繋がりの中でとか。そういう風にして皆んなで作り上げたりとか、皆んなで何かをしていくような開かれた場になればいいなと思います。ここに来る人同士でこの場を育てていくような感じに。

− ありがとうございます。それでは最後にあかねさんにとっての人生哲学のようなものを伺いたいのですが。大切にされている言葉とかでも結構なんですが。

ちょうど最近それについて考えていまして。私にとって大切なのは「好奇心」です。好奇心を満たしてくれるものを追いかけたりとか、好奇心を満たす為に色んなことをしたいと思っています。

− 今回お話を聞いてきて人の何倍も好奇心旺盛に活動されてきていますし、これからもという事ですね。

しかもその中で人の好奇心も引き出したいですね。温泉コーヒーのように「何これ!?」となってこの温泉に行きたいとか、それでワクワクしてくれて好奇心とか前向きな感情が生まれていったらいいなって。

− 本当に素晴らしい考えです。ありがとうございました。

編集後記

お話を聞いていて本当にエネルギーを貰えたあかねさん。自分は果たして全力で生きているのか、もっと視点を広げて出来ることがあるのではないか、と考えさせられる貴重なお時間でした。この方が名付けられたONtheという場所。きっと同じように活発でいろんな生き方の芸術を持つ方が集まる場所になるでしょう。
インタビューの中でも何かをやりたいと思っている人と繋がって一緒にやりたいと仰っていたあかねさん。おそらくまたONthe UMEDAでもDRIP TRIPの温泉コーヒーを開催されますでしょうし、直接お話を聞いてみたいという方は是非イベントをチェックして参加してみてください。