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Webマーケターと塾講師のハイブリッド。相手に深く関わっていける仕事で自分を活かしたい

ONtheに関わる人々、利用する会員様にスポットを当ててその人生に迫るインタビュー特集「穏坐な人々」。今回お話を伺ったのは、Webマーケターと塾講師といった、一見すると共通点のなさそうな仕事をされている北原佑規さんです。Webマーケティングと塾講師の意外な共通点と今後の展望について、詳しくお話を伺いました。

インタビュアー / 知院 ゆじ

Webマーケター・塾講師 / 北原 佑規
新卒でWeb広告代理店に入社。「人の人生を強く動かせる仕事をしたい」と、若くして独立を決意。現在はフリーランスでWeb広告運用・大学受験の塾講師をしている。さまざまな商材や媒体を取り扱った経験を生かし、セミナーや交流会の開催にも力を入れる。

『Webマーケター』と『塾講師』?

『Webマーケター』と『塾講師』。

この2つの職業に、あまり接点を感じられない。北原さんは、その接点を感じられない2つの職業を生業としているそうだ。いったいどのようにして2つの職のバランスを取っているのだろうか。

大学での学びとは畑違いの世界で就職する

奈良県出身の北原さんは、高校大学と京都の学校に通っていたそうだ。

「高校生のころ、環境問題や森林の生態系に興味を持ちました。進学を考えるにあたって、環境問題といってもアプローチ方法の種類が多く、どの学部を選べばよいかよくわからない。調べていくうちに、自分の望む生態系や環境問題を学ぶには農業系の学部が良いと知り、京都府立大学の生命環境学部へ進学しました」

大学入学時に、塾講師のアルバイトも始める。

「小中学生向けの塾から始めて、現在も続けている大学受験向けの講師となりました。理系学部出身なので、担当科目は数学や理科といった理系科目が中心です」

ところが、就職先は大学ともアルバイトともまったく関係のない、Web広告の企業に就職した。

「環境問題は純粋に学問として学びたかったので、就職先の候補として考えることはありませんでした。塾講師は好きだし自分に合っていると思っていたので、そのまま働くことも考えたのですが、それでは面白くないし物足りない。いったん他の世界も見てみたいと考えて、Web広告の企業に就職したんです」

とくに学生時代にWeb関係で何かをしていたわけではなかったのに、なぜWeb広告会社を選んだのか。そこには、仕事に対する自分なりの軸があったからだという。

「働く上での自分の軸として、多くの人に少しずつ関わるのではなく、少数の方に向けて役立てる仕事をしたいというのがありました。塾講師もそうですが、Web広告も自分の軸にしっくりきたんです」

思いつく施策をすべて試して、必ず結果を出すことが大切

Web広告の企業は程なく退職、独立して約2年が経つ。

「早い時期に独立を考えたのは、若いうちに好きな仕事を好きなだけ挑戦してみたいと考えたからです」

現在はWebマーケティングの仕事をしながら、フリーランスの塾講師もしている。お世話になっている塾のWebマーケティングも、自身で手がけているそうだ。

「Webマーケティングの仕事をしつつ塾講師を始めたのも、どちらの仕事でも自分の力を試してみたい、という気持ちからですね」

どちらの仕事も相手に深く関わり、人生を大きく動かすポイントになるところが、やりがいにつながっているという。

「たとえば塾の仕事では、志望校の合格で生徒や親御さんから感謝の言葉をいただけますし、Webマーケティングでは、結果を出すことでクライアントからの信頼を得られます。関わる人の今後の人生を左右するという部分では、どちらの仕事も同じだと感じています」

塾講師もWebマーケターも、いうなれば結果がすべてのシビアな世界。指導に関する不安やマーケティング方法への不満は、いろいろと出てくるものだ。

「結果はすぐに出るものではないので、そのあたりをうまく説明して納得してもらうのに、いつも苦慮しています。とはいえ、納得してもらえないからといって、こちらのやり方を全面的に変えるわけにはいかない。効果が出ないとなったときに何を改善すればよいのか、思いつくものをすべて試してみる。それがダメだと、別の施策を考えます。過去に効果があった施策はデータとして残してあるので、地道に試していくしかありません」

『ONtheUMEDA』は大切な仕事の拠点

たまたまこのあたりを歩いていたときにONtheUMEDAを見かけ、すぐに利用を始めたそうだ。

「独立して仕事ができる場所を探していたタイミングだったので、渡りに船でした。実際に利用してみると、席のスペースが広くて使いやすい。何より、地下鉄の駅から雨に濡れずに行けるのが最高ですね。夜は塾の授業があるので、おもに昼間の時間帯で利用しています」

現在の仕事で悩んでいる部分は、集客の部分。ONtheUMEDAのロケーションを生かして、今後は積極的にセミナーや交流会を開催して集客につなげたいという。

「いろいろな業務に詳しくなるため、ありとあらゆる業界の方と仕事をしてみたいと考えています。さまざまな業界の方が集まるONtheUMEDAでセミナーや交流会を開いて、北原佑規という人間の周知を図りたいですね」

趣味の世界も仕事に生かせる道筋を立てたい

プライベートでは、バンド活動をずっと続けている。

「高校時代には、音楽を仕事にしたいと考えていたくらいです。ただ、現実的に考えると音楽だけで生活していくのは難しい。プロとアマチュアの間くらいの状態で、ライブハウスへ出演するといった活動を続けられればと考えています」

語学も好きで、英語・スペイン語・韓国語の勉強を続けているそうだ。英語と韓国語以外の外国語に、なぜスペイン語をえらんだのか。

「野球を見るのが昔から好きなんです。大リーグには中南米の選手が多いところからスペイン語に興味を持って、さらに語学そのものにはまってしまい、ずっと勉強し続けています」

バンド活動と語学の趣味は、そのままマーケティングのビジネスにもつなげられると考えている。

「バンドをやっている方のマーケティングであれば、バンドそのものに対する集客と、個人の仕事の集客をお手伝いできると考えられます。ギターをされている方は、バンド以外でギター教室とか開いている方も結構多いんですね。そこで、ギター教室のマーケティングを自分が請け負う。音楽業界の内情がある程度わかるので、他のマーケターより具体的な提案ができると自負しています」

語学に関しても、塾講師の経験を生かせる部分が多い。

「子どもができるまでに、中南米に語学留学したいと考えています。現地への留学経験があれば、塾講師としては強みになる。きっちりとした文法を教えるというより、日常会話教室のような講座を開くのも面白いですね」

これからも塾講師とWebマーケターという二足のわらじをうまく履きこなしていきたいと、北原さんは話す。

「塾講師とWebマーケティングを同時にやっている方は、これまで見かけたことがありません。それを強みにするために、泥臭いこともやっていきもっともっと経験を重ねたいですね」

編集後記

結婚していることも、早く結果を出したいというモチベーションにつながっているそうです。ちなみに、奥さまとのなれそめはどのような感じだったのでしょうか。

「妻とは、趣味のバンド活動で知り合ったんです。同業者ではなく、エステティシャンをしています」

ということは、将来的に奥さまの仕事をマーケティングすることもできるのでは?

「たしかにそうですよね!もし独立できるなら、僕が広告を打ちます!」

おっさんの僕には、北原さんの笑顔はまぶしすぎました。

なお、北原さんが近々主催される交流会は、次のとおりです。

初心者も大歓迎!マーケティング・Web広告交流会 – ONthe UMEDA
2024年8月6日(火) 19:30~20:30(19:15受付開始)

ご興味を持たれた方は、ぜひご参加ください。

(執筆:知院 ゆじ、撮影:今井 剛)